本日はオンラインで「好きなラブコメ漫画を語る読書会」を開催しました。
多くの漫画がラブコメとして世に生み出されてきましたが、歴史の長いジャンルだけに昭和から令和の最新漫画まで、幅広い年代が紹介されました。
超有名タイトルからマイナーな作品まで、もし気になる作品があれば読んでみてください!
イベントの概要
開催日:2月28日(日) 13:00-15:00
開催場所:ZOOMでオンライン開催
参加された方の構成(主催含む):男性5名、女性1名
紹介された漫画
タッチ / あだち充
恋愛スポーツ漫画といえば!という野球と恋愛漫画の必修課題こと「タッチ」ですね。
紹介者の方の説明を聞いてて面白いと思ったのはタッチは「ストーリーの緩急がすばらしい漫画」だとのこと。
基本はゆったりとした平凡の中で時間が流れるが、要所で核心を突くようなセリフやシーンがある夏目漱石の吾輩は猫であるのような漫画だとというところに、この漫画の名著たる由縁を感じました。
うる星やつら / 高橋留美子
紹介者の方曰く「ラブコメのフォーマット」を作った作品。一番の名場面はコミックス版の31巻で謎のウサギ男「因幡くん」が主人公「あたる」たちの未来を見せるという回。そこであたるが理想とする「ささやかな」未来にラムがいないことに気づき、それを否定するというシーン。
原作ファンでも神回といわれているところで、まさにラブコメの王道を行く展開は必見。基本は1話完結のストーリーなのでこの巻だけ見てみても非常に楽しめると思います。
夢の雫と星の花 / いしき蒼太(著)、kanco(絵)
こちらは今月発売されたばかりの新しい漫画!
紅白でも話題になった音楽ユニット「YOASOBI」の「あの夢をなぞって」という曲の原作となった小説をコミカライズした作品で、予知夢を見ることができるヒロインの「双見楓」がある日、想いを寄せる幼馴染・一宮亮から告白される夢を見るというストーリー。
ただし予知夢と違うことをすると予知夢を見る能力が消えてしまうという設定が非常に斬新で、果たして予知夢通りのエンディングを迎えられるのかという展開がまさにラブコメです!
I”s <アイズ> / 桂正和
こちらは主催者(正気さん)からの紹介。
いちご100%やTo LOVEる―とらぶる―など、のちの少年ジャンプラブコメ漫画の礎を築いたといってもよい作品で、主人公がいろんな女の子から好意を寄せられつつも、つっけんどんな態度をとってしまうもどかしさや、各ヒロインの個性的な性格が同世代の読者を魅了した名作中の名作ラブコメです。
ちなみに回では女性の方も結構ファンが多いとのことで、その点も驚きました。
スクールランブル / 小林尽
今回唯一のマガジン作品で週刊少年マガジンにおける2000年代を代表するラブコメ漫画です。主人公の播磨 拳児(はりまけんじ)を中心に展開されるスクール系ラブコメディ作品でメインヒロインの塚本天満以外にも、ヒロインの妹の塚本八雲(通称やくもん)や沢近愛理など魅力的な女性キャラが登場し、三角関係が面白い漫画といえばこの作品といってもよい代表的な王道ラブコメの名作です。
エヴァンゲリオンの綾波VSアスカのような八雲と沢近のポジションが読者の心をくすぐる漫画です!
RENGEMAN(レンジマン) / モリタイシ
こちらも主催者(じゅんぺい)からの紹介。
当時は打ち切りで終わってしまい巻数は全6巻と少ない作品です。
ストーリーは女の子に簡単に惚れる超恋愛体質な主人公「大塚錬児(おおつか れんじ)」が、恋愛エネルギーを使って戦隊ヒーロー「レンジマン」に変身し、ヒロインの「神楽坂風香(かぐらざかふうか)」を守るため地球を襲撃する異星人「メガネスター」と戦うという異色のラブコメ作品。
打ち切り漫画なので1巻は若干退屈(作者も公言している)なんですが、最終巻に向けて盛り上がっていく展開が秀逸で、サンデーの隠れた名作と言える作品です。
その他話題に出てきた漫画
てんで性悪キューピット / 冨樫義博
HUNTERHUNTERで有名な冨樫先生の初期作品(回ではうる星やつらを紹介いただいた参加者の方がコミックを持っていてびっくりしました笑)
ふたりエッチ / 克 亜樹
性を取り扱った名作漫画です。内容自体は結構ソフトで面白く、これもラブコメ作品といえるでしょう!
フルーツバスケット / 高屋奈月
感動する少女漫画といえばこの作品。十二支をテーマにしたラブコメ漫画です。
電影少女 / 桂正和
電影少女 / 桂正和
I”sに並ぶ桂先生の名作漫画。こちらもセットで読むとよいかもです!